once upon a time , in a future……
大災難の時代。
戦争。飢饉。殺戮。異常な環境の激変。
そして、虚無の刻…
人々は、それでも生きねばならなかった。
生き続けること。
それ自体が、彼らに刻印された使命であったかの如く。
生き延びる為…
機械と生身を融合させていった者。
遺伝子の操作により、体機能を適応していった者。
数百、数千年の刻の中で、
人は己を、己自身であり続ける為に、
自ら切り刻み、変えていった。
人は…
およそ人でなくなっていった。
なかに。
特異な習性を持つものが生まれた。
血をすする。
人間の血をすすることで、生き続けるのだ。
進化の果てに生まれた、忌まわしき鬼子。
人々は、彼らをこう呼んだ。
ヴァンパイアと。
ヴァンパイアの一群は、急速に勢力を伸ばし、やがて世界を席巻した。
世界は、ヴァンパイアの王を頂点とするヴァンパイア一族に支配された。
だが、それからさらに数百年ののち、人間は立ち上がった。
吸血鬼対人間の戦争。
ついに、人間は、勝利を収め、ヴァンパイアは滅びの道を進む。
このお話は、
吸血鬼の生き残りを絶滅させようとするヴァンパイアハンターと、
吸血鬼の生き残りの兄妹の話である。
(2007.05.27 本番までに変更の可能性あり)
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